2017年5月28日日曜日

ナイン/Nein

ナイン/Nein

復活の奇跡の真偽はそれほど重要ではありません。今や確かめることはできません。どうであれ、信じる人は信じるでしょうし、信じない人はその奇跡の場に居合わせても信じないでしょうから、真偽の追求にあまり実りはありません。わたしはどちらでも良いです。細かいことは気にしません。

わたしにとってこの復活の奇跡のエピソードは、ラザロのそれよりも重みがあります。息子が死んでしまいやもめになってしまった婦人の嘆き。そして劇的な復活により歓喜へと。これほど胸の温まる話はありません。是非、立ち寄ってみたいものです。

ナインへは、メギド・ジャンクション/Megido Junctionから、825番のアフラ・セントラル・ステーション/Afula Central Station行きに乗り、Afula Central Stationで降り、541番のKiryat Shmona Central Station行に乗って、Nain Intersectionで降ります。乗り継ぎが良ければ/バスが時間どおりに来れば、わずか30分で行くことができます。
アフラ方面行きのメギド・ジャンクションのバス停です。
ここから一旦、アフラまで行きます。
アフラ・セントラル・バス・ステーションのプラットホームです。
キヨスク/売店もあります。

バスに乗る時は、行き先を告げますが、アフラやナザレ、ティベリア、エルサレムといったメジャーなセントラル・ステーションは通じますが、それ以外のところはなかなか難しく、Google翻訳で英語をヘブライ語に直したのを見せても伝わらないことが少なくありませんでした。「ナイン」の場合は、比較的有名だったからか、「ネイン」と言い直して通じました。
バスの待ち時間は長いですが、乗車時間は短いです。
ナイン・インターセクション/Nain Intersectionのバス停です。
ここから南にまっすぐに伸びた道を徒歩で2km進むとナインです。
イスラエルはユダヤ教国ですが、幸いにも「やもめの息子/Widow's Son」という標識を立ててくれています。
ナインの街はもう見えています。
山の麓にある街並みがそれです。
街の中まで走る路線バスがないわけではありませんが、本数が少なすぎます。
イエスの時代には門のある街だったそうです。
今はそのような名残りは見られません。
ジッポリのように栄えていた街でさえ、またカナもそうですが、人が住まなくなるところもあります。ナザレのように栄えてしまった街もあります。 ナインは今はアラブ人の街になっています。
アラブ人が住むナインにも一応キリスト教系の教会はあり、近所の人に鍵を貸してもらって入ることができるそうです。わたしが訪れた時は、「鍵は持っていない。誰が鍵を持っているか分からない」と言われました。近所に住んでいる人は世界から見知らぬ人が来てその度に鍵を貸せと言われるのですから大変だと思います。

ナインは閑静な住宅街で、この教会の周辺にやもめの息子の復活をネタにしたお店どころか普通のお店もありません。

人の信仰心につけこんでカネ儲けしないだけでも立派な街だと思いますが、地元の人々は復活の奇跡は「地元に伝わる昔話」程度に受け留めているのかもしません。