2016年6月3日金曜日

鷹取山公園/Takatori Park

「鷹取山/高取山(たかとりやま)」という名の山は割とありがちな名前だと思うので、タイトルだけではどこの鷹取山なのか分からないと思いますが、今度の鷹取山は、神奈川県逗子市と横須賀市にある鷹取山です。
ルートは下の地図のようにいくつかありますが、わたしは、JR東逗子駅から入り、京急追浜駅へ抜けることにしました。

非常にコンパクトにまとまった公園で、わずか1、2時間で変化に富んだハイキングを楽しむことができます。
なお、この地図は南が上に、北が下になっています(設置されている場所においては適切な方向の地図です)。
JR東逗子駅を出て線路を渡り、北へ伸びる上のような道路を進み、二俣(見ようによっては三俣)のところまで進みます。
写真の右側をよく見ると、階段があるのが分かるでしょうか。
この階段です。
ここから鷹取山へ入ることができます。
あとは道なりに進みハイキングを楽しむだけです。
坂は急でなく負荷は少なく、適度な運動を楽しむことができます。
このような素敵な散歩道は、私有することも、個人で管理することもできません。
しかし、公による開放と管理は期待できます。
このような公共施設は私有できませんが、そうするのではなくそばに住むことが、最適解に近いように思います。
一応鎖場もありますが、鎖がなくても特に問題ないようなところです。
頂上付近です。
この辺りから、鷹取山は別の様相を呈します。
頂上から東の展望です。標高は139mです。
かつての石切り場、そして、ロッククライミングスポットです。
坂本眞一の漫画「孤高の人」(集英社、2008年、第1巻p70)からの引用

この鷹取山に来たのは、坂本眞一の漫画「孤高の人」の中でここが上のように描かれていたからです(作中では「高取山」。漫画「孤高の人」の原作である小説「孤高の人」では「高取山」がでてくるので、それに合わせたのかも知れません)。
「俗」な言い方をするなら「聖地巡礼」ということになるのでしょうか。わたしにはそのような意識はありませんが、上のようなところが本当にあれば見てみたいと思い、ここまで来た次第です。
漫画の中の絵はフィクションだと思っていたので、現地で上のような岩塊壁を見た時は驚きました。
もっとも、作中のものとまったく同じようなものはなかったように思います。
 
壁に空いている穴は、ハーケンが打ち込まれてできたものです。
穴が適度な大きさなのでカラビナなしでも登れそうな気もしますが、ボルダリング用の靴を履いていないと、まず無理でしょう。
ビレイがあれば直登を楽しめると思います。
わたしは、こういうワンミスアウトなタイプのクライミングはやりません。
それでもこういうのを見ると、クライミングをしてみたくなるのも人情です。
ここでのクライミングは一般的には禁止されていますが、事前に届け出る(登録)ことで許可されるようです。
行政の対応としてはバランスがとれていると思います。


こういう壁を前にすると、何かを彫ってみたくなるのもまた人情です。しかし、仏像にする必然性はないように思います。特にここは公共の場なのですから。

鷹取山公園に売店はありませんが、追浜駅方面出入り口すぐのところに西友があります。
難読駅として有名な追浜(おっぱま)駅付近です。
ここからは、横浜へ行くのも鎌倉へ行くのも良いでしょう。