2021年3月9日火曜日

和歌山城 The Castle of Wakayama

和歌山へ行く用ができました。めったに行くことのないところなので、ついでに観光でもできたら素敵なことだと思ったのですが、どこへ行ったらよいのか分からないのが和歌山です。那智の滝を見に行ったことはありますが、くつろぐ暇なくとんぼ返りしたのは、陸の孤島ならではです。

検索したところ、地域の観光協会や県などが和歌山城と紀伊東照宮を推していたので、それを見るなら和歌山が分かるかも知れないとの期待のもと、大阪圏の最南端和歌山市へと向かいました。

和歌山城は、和歌山駅の1.5km西にあります。城と駅の間をつなぐのは「けやき大通り」という通りです。
通りは寂れた街のようで、昭和で時間が止まってしまったように感じられました。
駅前よりも栄えているのが城の周辺で、城の周囲には市役所や裁判所、検察庁だけでなく、銀行や生命保険会社などが店を構えていました。
街の中心が駅ではなく城というのは、今日では非常に珍しい都市計画です。
堀の内側は公園になっており、これは日本中どこの城とも共通ですが、興味深いことに城が見えません。どこでも城のある街は遠くから城が見えるものですが、和歌山城は駅から見えませんし、近くからも見えません。
ここは徳川御三家のひとつ、紀伊藩の城ではないのでしょうか?
石垣が不安です。全体的に手入れが行き届いていないように感じられます。
明石城など城郭の残っていない城跡ならこれでもよいのですが、曲がりなりにも街のシンボル、観光客寄せの建造物の維持管理がこのようでは、悪い予感しかしません。
例外はここだけです。
ここの石垣の積み方と、バリアフリー化は、他の城と同等でした。
予算が足りていない感じがひしひしと伝わってきます。
草や木がぼうぼうです。
ガタガタの道を進んだ先にあるのは鉄筋コンクリート造の城です。知ってはいましたが、やはりがっかり感は拭えません。
受け付けなどの係員の対応も「公務員の見本」のような対応でした。和歌山には城を観光資源にする気がないか、知恵がないようです。
これは階段です。古い小学校のような城です。
展示も不十分で、分かりやすいパネルを設置するなどして来訪者に説明する気もないようです。ここで展示の品を紹介する気も失せるようなものが、申し訳程度に並べられていただけです。
そもそも和歌山城は火災で焼け、再建されたものも太平洋戦争の空襲で焼け落ちました。再建の機運が高まったということで、鉄筋コンクリートの城が「再建」されましたが、それで儲けたのは地元の土建屋です。一体誰の「再建の機運」だったのでしょうか。
観光資源にもならず歴史的文化的意義もない城なら、税金をつぎ込むべきではなかったでしょう。