2016年8月14日日曜日

富士山弾丸登山(御殿場ルート下り)/Climbing down Mount Fuji via Oosunabashiri

最後の山小屋を通過しました。後は頂上を目指すだけです。
頂上は見えてきましたが、御来光に間に合うか微妙になってきました。ゆっくりし過ぎました。
右下の赤い明かりは、赤岩八号館のものです。
時刻は5時です。地上の日の出の時間は過ぎていましたが、富士山の御来光には間に合いました。
わたしは2度目ですので、このタイミングに居合わせただけで十分です。
多くの歓声が聞こえてきましたが、ここで聞かれた歓声は綺麗なものでした。
歩きにくい砂礫を13時間も歩いてきたので体力は限界です。
御鉢巡りは体験済みなので省略し、仮眠をとることにしました。
御殿場ルートの下りには「大砂走り」がありますが、足首が埋まるほどの砂礫層で、歩きにくく体力を消耗させ、スパッツ(ゲイター)を履かないと靴に砂利が入り込むため、わたしにとっては苦行でした。
荷物は12kg程度でしたが、ピョンピョン飛んで降りるので膝を痛めないか心配でした。
他のルートから登り、荷物が少ないなら、大砂走りも楽しめるのかも知れません。
フジアザミ等の高山植物です。ミツバチではない蜂が採蜜にやってきていました。
この方面は、駿河湾から上ってくる温かく湿った空気のため、ずっと濃いガスで覆われており、陽が射すのは希です。

御殿場口に戻ったのは13時でした。仮眠を含め8時間かけて下りたことになります。大砂走りを歩いて下りたからでしょうか。もしそこを駆け下りていたなら、モデルプランの3時間半で下りられたかも知れません。

14時に来たバスに乗り、御殿場駅には14時半頃に着きました。そこから5分ほど歩き、山本さほが紹介していたハンバーグ店「さわやか(御殿場インター店)」に行き、げんこつハンバーグを食しました。
http://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/yamamoto02
待ち時間は1時間半でした。

2016年8月13日土曜日

富士山弾丸登山(御殿場ルート登り)/Climbing Mount Fuji from Gotemba By Night

夏は暑い。暑いから地上では多くの人々がエアコンを使うわけで、それがさらに暑さに輪を掛ける結果に。これぞポジティブ・フィードバック・ループ。なんてことを考えていた夏の昼下がり、涼みに行こうと思い立ち、富士山に登ることにしました。
JR御殿場駅についたのは午後3時頃です。
写真は御殿場駅から西の方向、富士山方面です。
駅横のバスチケット売り場です。御殿場駅からは二方面にバスが出ていて、御殿場ルート(1,540円)と須走ルートのバスの往復券が売られています。

わたしが乗り込んだのは、御殿場口行きのバスです。乗客には外国人もいましたが、席には空きがありました。一方で、須走ルートの方のバスは混んでいました。
バスは30分ほどで御殿場口につきます。時刻は16時、ガスが出ています。
これからは、単調で、人もまばらな、歩きにくい砂礫の道を登るだけです。特筆することもなく、夜のため写すものもなく、ひたすら登るだけです。

登山シーズンであるにもかかわらず、人がほとんど歩いていないためルートを失いやすいです。わたしは途中でルートから外れてしまいました。仮にルートをロストしても上を目指して進めば良いので、登りでのルート・ロストは致命的ではありません。

なお、Google mapsでは配色の都合で道がよく分かりませんでした。その点、Ingressのスキャナー(アプリ)は道が明確で役に立ちました。
22時、6時間歩いてやっと6合目、標高2,830mに着きました。
日の出館には23時半に、砂走館には0時半に、赤岩八号館には2時に着きました。

モデルプランと比べて1.5倍くらいのペースですが、御来光には間に合います。誰かと競っているわけではありませんから、マイペースで良いわけです。頂上で何時間も御来光を待っていては体が冷えて動けなくなってしまうので、これで良いのです。

御殿場ルートを選んだのは、富士山登山者の4%程度しかこのルートを使わないからです。お祭り気分の人々の騒ぎ声を聞く必要がなく都合がよいと考えましたが、実際そのとおりでした。

さて、ここで「弾丸登山自粛」を批判することにしましょう。もしそのような呼びかけを真に受けてしまい、御来光登山のためにわざわざ山小屋に宿泊することにしたら一体どうなってしまうのでしょうか。男女の区別なく狭い部屋に詰め込まれることになります。さらに交互に寝させられるので、顔の眼の前にあるのは、隣りで寝ている人の(臭い)足です。

こんな人権侵害ギリギリの不愉快な体験を忍ばなければならない道理はありません。「登山者の安全を慮った」姿勢を装って山小屋に泊まらせることで儲けるのは一体誰でしょうか。少し考えれば、誰のための「弾丸登山自粛」かは明らかでしょう。

読者が上の見解についてどう考えるかは自由です。いずれの見解を述べるにしても、夏の富士山の夜間登山がどれだけ「危険」なものであるかを実際に体験してからにするのがよいでしょう。