無休8:00-16:50、無料
パンと魚の奇跡の教会/Church of Multiplication of the Loaves and the Fishesのすぐ隣りに、聖ペテロ首位教会/Mensa Domini Churchがあります。
これは、その向かいにあるイエスとペテロの像です。おそらくはガリラヤ湖を歩いているイエスとその前で溺れそうになったペテロを描いたものだと思われます。
こちらもお隣の教会と同じく非常に古く、破壊されたそれを基礎にして1933年に建られた教会です。教皇の権威はペテロに由来していますが、復活後のイエスが食事をしながらペテロに後を託したところだということになっています。
復活後イエスは元の姿ではない別の姿であちこちに現れ、漁師の仕事に戻った弟子たちがいたガリラヤ湖周辺にも現れましたから、「おおよそこの辺」としてそこに記念教会を建てることは別段間違ったことだとは思いません。
カトリックではペテロが初代の教皇であり、その後の教皇らはその権威を代々承継していると主張していますが、ギリシャ正教等の東方教会はそう考えていません。ペテロではなくイエスの兄弟ヤコブが首位にあったと考えています。エジプトのコプト派の場合は、バルナバのいとこで福音書筆者(と考えられていた)のマルコが初代総主教です。教会によって考え方はまちまちなのです。
わたしは個人的にペテロは好きではありません。むしろ嫌いです。イスカリオテ以下の存在です。ペテロは愚鈍でイエスの教えの意味するところを悟るのに遅れていました。弟子の中で誰が偉いか/自分の偉さばかり気にしていました。言うことなすこと場当たり的でかつ的外れでした。剣を振り回し人の耳を切り落としたこともあります。挙句、イエスを見捨てることはしないと言ったその日のうちに3度もイエスを否認しました。その後もなんら進歩はなく、ユダヤ人の目を気にして異邦人と食事するのを止めるといった行動をとりました。ペテロはわたしの目には愚か者としか映りません。