2017年5月27日土曜日

ジーザストレール/Jesus Trail

鳥のさえずりとニワトリの声に起こされました。
ナザレはおそらく昔の面影は微塵も残っていないのですが、この鳥の鳴き声だけは昔から変わっていないと信じたいものです。

今日は安息日です。しかしナザレはキリスト教徒が多いですし、教会は無休ですので特に問題はありません。

ジーザストレールは、イエスの足跡を正確にたどるような馬鹿げたことは目指していません。もとよりそれは知り得ないのですから。ただ、当時使われていたルートは歩いたことでしょうし、山や谷や平野や湖はそれほど大きくは変わっていないと思いますし、地中海性気候であることも、多少の変動はあるとしても、大きくは変わっていないと思います。

では、ナザレ旧市街を北に抜けてジッポリ/Zipporiを目指すことにしましょう。
と、その前にナザレを抜けなければなりませんが、凄い上り坂です。
既に新市街ですが、まだナザレを抜けられません。坂が急過ぎます。
頂上付近?の環状交差点(ラウンドアバウト)です。イスラエルではよく見かけました。

ようやくナザレを抜けました。
ナザレを振り返って見たところです。
目の前の幹線道路を左(北)に進みます。

東西に走る幹線道路と交差するので、そのまま北に進みます。
舗装されていない道を進みます。
幹線道路沿いはうるさく騒がしかったですが、一転静かになりました。
鳥のさえずりが聞こえ、さきほどまでの喧騒が嘘のようです。
しかし、落ち着いて考え事をするには日差しが厳しいです。
道の土はこのようにサラサラです。
福音書には足を洗う話が度々出てきますが、このような道ですから、旅人はみな足を砂埃まみれにさせていたはずです。
振り返ってみました。



舗装された道路に合流しましたが、クルマはたまにしか走りません。おそらくはジッポリ国立公園に向かっているものと思われます。
道路を北上しながら右手に見える丘です。イスラエルですから山と呼ばれていると思いますが。

咲いている花はこのような耐乾燥性の高い花ばかりです。

ジッポリ国立公園/Zippori National Park

ジッポリからは、イスラエル・ナショナル・トレールを経由してカナ/Canaを目指します。
ジッポリ国立公園の門を抜け、東に伸びる舗装されていない道を進みます。
ルートから見える、昼の強い日差しに照らされた丘です。

イスラエルの太陽は日本で見る太陽よりもずっと眩しく直視できませんでした(緯度が低く、空気が澄んでいるから当たり前と言えば当たり前のことですが)。
乾燥しているので松の木陰でも涼しく感じられます。
太陽が高く影が短く、方角が分かりにくかったため、この分かれ道を右に進んでしまい、イスラエル・ナショナル・トレールを逃してしまいました。たどり着いたのはルート79でした。

といってもそれほど深刻な問題ではありません。
振り返って見た写真です。
北側(イスラエル・ナショナル・トレールの方)の写真です。
進路です。やや味気ない感じがします。

大麦畑に出くわしました。今日は安息日です。今のユダヤ教も安息日に脱穀は許されないのでしょうか。
ルート79に出てしまいました。いつの間にか南下していたのです。
奥にある都市はナザレです。
奥の街はカナと言いたいところですが、違います。
これから、イスラエル・ナショナル・トレールが接続する街に向けて軌道を修正します。
この後、街を通ります。街は普通の住宅街ですので、掲載は省略します。
街を歩いていると話しかけてくる人が多くいます。よく「どこへ行くのか?」と尋ねられるので、「カナへ」と答えていました。イスラエルでは、ほとんどの聖書地名が巻舌しなくても日本語の発音で通じました。
街を抜けました。
これから下っていきます。
 右手に見えるのがカナの街です。
坂を降りていくと、
少し曲がるようになり、
突き当たります。
ここを右(東)に進みます。
東進すると、
カナの街です。
16時頃にカナに着きました。

カナ/Cana