2017年1月3日火曜日

宮沢賢治記念館/Miyazawa-Kenji Museum

ここ数年の間、遠野物語をたびたび読んできましたが、ついに自分の中でイメージが固まったことから、遠野を訪ねることにしました。
しかし遠野だけではもったいないので、花巻と盛岡にも立ち寄ることにしました。
まずは東北新幹線の新花巻駅についてですが、これが一体何のためにあるのかというと、それは宮沢賢治のためです。おそらくは。
花巻は宮沢賢治の故郷で、新花巻駅周辺には、宮沢賢治記念館、宮沢イーハトーブ館、宮沢賢治童話村等、宮沢賢治のことをよく知るための教育的な施設が集中しています/集中させています(?)。
花巻市博物館までは新花巻駅から徒歩で15分くらいです。
わたしは歩いて行くことにしました。
まずは宮沢賢治記念館からです。
胡四王山にある宮沢賢治記念館に通じる階段は非常に長いものですが、各段にはあの有名な詩が一文字ずつ貼り付けれていました。おそらくは何らかの工夫の一環なのだろうと思います。
まあでもはっきり言って特に嬉しいことはないんですけどね。
階段を登り詰めたところには、山猫軒というレストランと駐車場があります。その先に宮沢賢治記念館があります。
館内は撮影禁止なので、館内の展示物の写真はありません。
館内の展示は、宮沢賢治の生涯や世界観を知ることができるようなものです。鉱石に対する関心、農業振興活動と日蓮宗に対する信仰もれなくカバーされており、教科書的宮沢賢治像が描かれていました。
賢治は童話作家ですから当然原稿の写しも展示されているのですが、雨ニモマケズを書き記した手帳は、現物でもレプリカでもない、少し似たところのある別の手帳に詩を書き込んだものでした(当館が原本を所蔵していないため)。また、展示された各種鉱物もダイヤモンドやルビー、サファイアがレプリカで(当然と言えば当然ですが)、肝心なところに誤魔化しがあり残念でした。

閲覧に要する時間は1時間から2時間といったところです。普通に見て回っても1時間程度、解説をもらすことなく読んでも1時間半程度だと思います。売店には原稿のコピーが販売されています。
本館の次は、胡四王神社を見てから花壇を降り、宮沢賢治イーハトーブ館です。