2017年1月4日水曜日

かっぱ淵/Kappa-buchi

かっぱ淵に来てしまいました。もとより行く予定ではいましたが。
わたしは一体何を期待して、何を見ようとしてこんなところに来てしまったのでしょうか。
まあこういうのは冗談として許せる範囲ではあります。
観光客がこれをどう活かすべきなのかは分かります。
写真に撮って「カッパいたよ!」とか言うためのものです。
何もなかったらなかったでつまらないので、均衡点としてこういうものを設置することで落ち着いたのだろうと思います。
遠野物語のカッパの話がここで起きた出来事だとしても、わたしは作り話だと思っていますし、他の訪問客もそう思っていると思いますが、それにもかかわらずここに来てしまうのはなぜなのでしょうか。
カッパを探したいわけではありません。
カッパが出てきそうなおどろおどろしい淵を期待して来たわけでもありません。
カッパのネタをどう料理しているのかを見に来たのです。
しかし、せっかくの地域振興のネタもほとんど活かせていません。
お金を落とすに値するものはありませんでした。そうする気もないようです。
と厳しいことを書きましたが、カッパのネタをどう活かせば良いのかはわたしにも分かりません。
逆に考えて、ネタ自体はあるものの、「訴求力は弱く換金性も低くどうしようもないからこのままにしている」のかもしれません。
これと同じ条件のものが東京にあるとなれば、話は別です。人を集めることもできるでしょうし、売店を出してもなんとかやっていけるはずです。
と考えるなら、すべては「地の利」の問題なのかも知れません。
地の利の問題だとすると、東北は不利です。
といいますか、どうしようもありません。
本物のカッパが現れたとしてもここでは商売にならないと思います。