2020年1月17日金曜日

わたらせ渓谷線/Watarase keikoku Line

これまで足尾銅山鉱毒事件と田中正造に関心があったのですが、中々行く気になれませんでした。遠いからです。

関東平野の辺縁に位置する足尾銅山は、東京駅/大手町駅から片道で4時間半かかります。往復で9時間です。行って帰るだけで一日が終わってしまいます。その他の足尾銅山鉱毒事件関連施設は分散しているため、駆け足でも回ることはできません。どうしても2日がかりになってしまいます。しかも、同じルートを往復することは無駄に感じられ、なかなか踏ん切りが付きませんでした。

この度は東京駅付近に逗留することになったので、田中正造の足跡の一部を追うことにしました。

足尾銅山(観光)にアプローチするには、わたらせ渓谷鉄道しかありません。わたらせ渓谷線はJRと東武とが接続しており、JRなら桐生駅、東武なら相老(あいおい)駅で乗り換えることになります。
7時に大手町(東京)を出、東京メトロと東武線を乗り継ぎ10時頃に相老に着きました。ざっと3時間(1414円)。ここから足尾銅山観光のある通洞駅までさらに1時間半ほどかかります。なお、足尾銅山観光に行く人は通常の切符を買うよりも「一日フリーきっぷ」(1880円)を買った方がお得です。フリーきっぷは、途中で乗車してくる車掌から買うことができます。

わたらせ渓谷線は、渡良瀬川に沿って走っています。1時間半もの間列車に揺られながら、ずっとこのような谷川を眺めることになります。
四国の土讃線から見たような景色が続きます。
しかし、吉野川と違うところはこの渡良瀬川は魚一匹いない死の川だったことです。
そういう歴史がなければ風光明媚な三セク路線なのですが。
通洞駅に着いたのは11時半です。今日活動を開始したのは朝6時だったのですけどね。ここに来るだけでも一仕事です。