田中正造記念館から同じ東武線を使い、佐野駅/佐野市駅から佐野市郷土博物館に向かいました。佐野市郷土博物館は駅から1.7kmもあり、ギリギリ歩けなくもない微妙な距離のところにあります。
佐野市郷土博物館で出迎えているのは田中正造の像です。館内に特別な一室が設けられており、貴重な資料も並べられているのですが、いまいち足尾銅山鉱毒事件とのつながりが明確ではありません。
珍しい文書等を展示しているのですが、その程度でした。
田中正造はただの「佐野市の郷土の偉人」ではありません。死して100年経った今もその伝記は読まれ、足跡を辿ったり名所を巡る人が後を絶たない稀有な存在です。
死後にこのような扱いを受ける人は滅多にいません。同じような存在に、キリスト教におけるイエスがいます。
田中正造は信仰の対象にこそされていませんが、後世の人々に多大な影響を与えた点でイエス・キリストを彷彿させます。
これらの遺品は、死亡時の全財産です。
聖書の字が細かそうですが、田中正造は老眼ではなかったのでしょうか。
なお、展示資料の撮影とSNS上での公開については事前に許可を得て行っています。