2016年10月26日水曜日

奥多摩の放射性物質汚染/Okutama Contaminated by Radiation

奥多摩はわたしにとっては馴染み深いところですが、今度登ったのはおそらく13年ぶりです。ブランクが長いのは主に東京を離れていたからですが、2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故により放射性物質で汚染されてしまい、行くに行けなかったからでもあります。

奥多摩の、特に「石尾根」と呼ばれる東西に伸びる稜線には、放射性プルーム(放射性煙流)がぶつかり、放射性物質が降り注ぎました。

2011年9月14日から18日にかけてヘリコプターで行った、地表面から1mの空間線量率と、地表面の放射性セシウム沈着量の調査からも、汚染されていることは明らかです。さまざまな主義主張や立場からそのような現実に目を瞑ったり、否定したりする人もいるようですが、事実は事実として受け止めなければなりません。
原子力規制委員会HPに掲載されている報告書からの引用
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/list/258/list-1.html
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/5000/4897/24/1910_100601.pdf

除染自体、効果は怪しいものですが、奥多摩の山々の表土を取り除くわけにはいきませんから、東京電力福島第一原子力発電所の置土産は、自然に任せることしかできません。

奥多摩が放射性物質で汚染されているのは確かだとしても、そこでずっと暮らすわけではありません。一時的に滞在するだけです。他の日常においては、温泉に行ってアルゴンガスを吸うこともありますし、飛行機に乗ることもあります。病院でレントゲンやCTスキャンで撮影されることもよくあります。

つまり、利便性等のためにある程度の被曝を許容する立場はありえるわけです。もちろん、一切の被曝を悪とする立場も生き方としてありえるので、そのこと自体は否定しませんが、わたしとしては、個人的な理由から、奥多摩の放射性セシウム汚染の実体を知っておきたいと思いました。

そのようなわけで、わたしはエステーの「エアカウンターS」を片手に、汚染からまだ5年半しか経っていない奥多摩に乗り込んだのでした。
http://www.st-c.co.jp/products/detail/radiation_detector_001321.html


奥多摩駅/Okutama Station
林道小中沢不老線/Forest Road Konakazawa
三ノ木戸山周辺/Around Mount Sanukido
三ノ木戸山と六ツ石山の間/Between Mount Sanukido and Mount Mitsuishi
六ツ石山と鷹ノ巣山の間/Between Mount Mitsuishi and Mount Takanosu
鷹ノ巣山/Mount Takanosu
鷹ノ巣山避難小屋と七ツ石山の間/Between Takanosu Bothie and Mount Nanatsuishi
七ツ石山と雲取山の間/Between Mount Nanatsuishi and Mount Kumotori
雲取山/Mount Kumotori
三条ルート/Sanjo Trail