2018年7月30日月曜日

槍ヶ岳を中心として/Around Mount Yari

あまりに暑い日が続くので山に涼みに行くことにしました。ところは槍ヶ岳です。槍ヶ岳が如何に避暑に適しているかは少し考えれば分かることです。槍ヶ岳は避暑地として有名な上高地よりも上にあるのですから、論理的に考えて涼しいはずです。

目的は登山というよりは避暑なので、なるべく長い間山の上に留まっているつもりです。しかし山ですから、リスクを伴うため入念な計画と準備が必要です。

■ルート選定

まずはルートから。
なるべく冷蔵庫の中のようなところをゆるりと歩きたいものです。

1日目、上高地入り、一泊。
2日目、上高地ルートを伝って槍ヶ岳へ到達しそこで一泊。
3日日、中岳、南岳、大キレット、北穂高岳、奥穂高岳の手前の穂高岳山荘で一泊。
4日目、奥穂高岳、ジャンダルム、天狗のコルを乗り越えて西穂高岳、西穂山荘で一泊。
5日目、ロープウェイを使って下山。

ルート選定は以下のサイトを参考にしました。

https://www.yamakei-online.com/yk_map

■エスケープルート

もちろん予定通りに行けるとは限りません。天候不順、健康問題、急の呼び出し等、スケジュールを全うできないことは起こり得ます。 そこでエスケープルートの設定が行程計画以上に重要となります。

・槍ヶ岳に到達する前に中断事由が発生した場合

元来たルートを引き返す。
http://www.yarigatake.co.jp/route/route02.html

・槍ヶ岳付近で中断事由が発生した場合

双六小屋、鏡平、わさび平のルート(新穂高ルートの左俣谷)で新穂高温泉駅へ(8時間10分)。
http://www.yarigatake.co.jp/route/route04.html

・槍ヶ岳から大キレットまでの間で中断事由が発生した場合

南岳小屋から南岳新道を下って槍平小屋、穂高小屋のルートで新穂高温泉駅へ(6時間40分)。
http://www.yarigatake.co.jp/route/route04.html

・ジャンダルムや西穂高岳縦走が無理と思われる場合

奥穂高岳から吊尾根を伝って前穂高岳へ、重太郎新道を伝って岳沢小屋経由で上高地へ(6時間30分)。
http://www.yarigatake.co.jp/route/route03.html

というエスケープルートを設定しておきました。
常に逃げ道を用意しておくことが、安心と安全に不可欠なのです。

■食料

計画では4泊5日です。水を4、5日分運ぶことは不可能なので途中補給に頼るとし、食料は以下のとおりです。単純計算では足りませんが、体に溜まった脂肪があるので足りるはずです。もし足りなくなったら小屋で食べれば良いのです。

カルパス(4800kcal)
ピーナッツ入りチョコレート(4500kcal)
インスタントラーメン(2100kcal)

■参考資料

人が北アルプスに興味を持つきっかけはさまざまでしょうが、わたしは特に以下の著作から槍ヶ岳を含む北アルプスに関心を持つようになりました。

石塚真一著「岳」
福沢桃介著「槍ヶ岳を中心として」

■記事一覧

松本駅、新島々駅、上高地/from Matsumoto to Kamikochi via Shin-Shimashima
上高地、明神/from Kamikochi to Myojin
徳沢/Tokusawa
徳沢、槍沢ロッジ、ババ平/from Tokusawa to Baba-Daira via Yarisawa lodge
三ノ沢の周辺/Around Sannosawa
天狗原分岐から播隆窟まで/from Tenguhara junction to Banryu kutsu
殺生ヒュッテから槍ヶ岳山荘まで/from Sessho Hütte to Yarigatake Sanso Hut
槍ヶ岳/Mount Yari
御来光/Sunrise
大喰岳、中岳、南岳/from Mount Ohbami to Mount Minami via Mount Naka
南岳新道/New Mt. Mnami Path
槍平小屋から新穂高温泉/Yarihira Hut to Shinhodaka onsen