2016年7月2日土曜日

銚子/Choshi

一度も行ったことがないとしても、銚子を知らない日本在住者はほとんどいないでしょう。天気予報で毎日聞きますし、義務教育においても、千葉県東端の銚子市は日本の代表的な漁港として学んでいるはずです。実際のところ銚子市は千葉県においては千葉市に次ぐ人口を誇った頃もあり、繁栄していました。しかし、今は衰退の一途を辿っています。
近年の全国的な傾向として、東京ないし大都市への集中化と地方都市の衰退が起こっています。地方は、人口や産業を留めることができず、流出・減少に歯止めがかからず、ジリ貧です。そのような象徴として銚子に興味がありました。これから住むべきところはどのようなところなのか、地方なのか東京圏なのか、考えることができると思い訪れることにしました。
銚子へ行くのは簡単なのですが、時間がかかります。総務本線を利用することになりますが、東京から特急の「しおさい」に乗っても普通/各停より30分ほど早く着く程度です。どちらも本数は少なく、待ち時間を合わすと、東京からでも2、3時間程度かかります。往復だけで数時間使うことになるので、簡単に行けそうで実は相当遠いところです。
駅には観光案内所があり、どのような観光がしたいのかを伝えると、的確でナイスなアドバイスを受けることができます。電動アシスト付き自転車を有料でレンタルすることもできます。しかしわたしは、電動アシストは電池切れが怖いので、輪行してきた自転車で銚子を巡ることにしました。
駅の北側です。本来なら賑わっているべき商店街のはずが、人の気配がありません。タイルで舗装されているのに残念です。土曜日の昼過ぎにもかかわらずこの有様です。6万人の市民はどこへ行ったのでしょうか。おそらくはイオンモールでしょう。
駅から北に進んだことろにある、利根川沿いの河岸公園からです。北西に見えているのは銚子大橋です。橋を渡った先は茨城県神栖市です。
北東に目をやると、銚子名物の風力発電が見えます。
風力発電設備は、時代に応じて進歩し続けている象徴かのように見えます。
来た道を振り返って写しました。
クルマの流れも、渋滞しない程度にあります。
ご覧のとおり、漁猟船と波止場です。
これまでのところは、人影がまばらなところは除き、漁港町という感じがします。
ところどころ、時代を感じさせる建物が見られます。
1970年代から時が止まっているかのようです。
鉄筋コンクリートは、堅牢であるため更新されにくいのは確かですが、それ以前に商売を継続させるだけの客が足りません。

これも鉄筋コンクリート造の建造物ですが、漁協関連の施設で、特に古いものの例というわけではありません。
場所は前後しますが、銚子漁協が運営している「万祝(まいわい)」という食事処です。
ここで鉄火丼定食をいただきましたが、特に安いとか格別美味ということはありませんでした。全国展開している丼ものチェーン店がいかに低価格化と品質維持を努力して追究しているのかが分かるというものです。